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書痙という状態異常

書痙を克服するページ

<書痙とのつきあいが、四半世紀>

  このページを見ている人は「書痙」というものに関して。

  あちこちで調べてきたと思いますので、 ここでの説明は割愛させていただきます。

  私の人生の半分にかかってきた「書痙」(しょけい)という病気、
  ゲームでいうと毒とか麻痺などの状態異常になってしまって、

 どうやっても状態異常が解けなない・・・。
 そんな状態異常のまま25年がすぎました。

始まり>

  今も覚えています。
  高校生の時、すごく苦手な先生の授業がありました。
 その中で、あてられて、わからなくて焦ってしまった時に、

 手にもっていた鉛筆が無意識に震えていました。
 それを見た先生に「震えてんのか、先生は怖くないで。」と言われて、

 クラスのみんなにそのシーンを見られてしまいました。
 

 友達からも、その事についてバカにされたりして、
 ここから、自分って、焦ると手が震えるんだ・・・

 という気持ちが私の心から消えなくなりました。
 そして、手が震える事がとにかく恥ずかしいと思うようになっていきました。

<どうやっても治らない>
 

 高校、大学、社会人となり、

 この頃にはインターネットで色々な情報が見れるようになりました。
  そして、「書痙」「治療」などと検索して色々なページをみて、

  ①誰も見てないのだから、意識する必要はないんだよ。
  ②他の事を考えるようにするといいよ。
  ③震えたって平気だよ、安心して。

 

 というようなアドバイスが書かれているページをひたすら読みました。

  これらの事を実践して書痙を克服した方もいるかもしれませんが、私はダメでした。
  唯一よかったのは、書痙で悩んでいる人がたくさんいる事を知れた事でした。

  誰も見ていないと思うようにすればすれほど、意識してしまい。

 手に力が入ってしまいます。
  細かい動きをする事が怖くなって、まったく字をかけなくなります。
  手は汗でぬめり、ボールペンをどうやって持っていたのかもわからなくなります。

 

<最初の一手がとにかく怖い・・・>

 

  書きにくいボールペンだとさらに手に力がはいります。
 鉛筆だと少しましだったりします、

 それは1度書いても消せるという安心感なのだと思います。

 

 何かのカードつくった時に、カードを渡されてその裏に署名する時が得に苦手でした、
 家で書きますとかいって逃げれた事もありましたが、

 それができない時は、苦手なボールペンで、
 つるつるすべれカードの裏の記入欄に名前を書くのは、あまりにも難しい事でした。

 

 結婚式での記帳もラスボス急の相手で、1か月先に結婚式があると、

 記帳する事が怖くて、式までの1か月間、不安が増大していきます。


 そのうち、誰にも見られていない時でも、その書類が大事なものだったりすると、

 手が震えるようになってしまいました。


 誰もが簡単に当たり前にできる事なのに、なぜ自分はできないのか、

 そう思い続けて、自分の評価は下がっていきます。

 

 字を書く場面からできるだけ逃げる自分がいました。
 ある書類にハンコを押して、日付などを書かないといけない時など、
 わざとハンコを忘れていって、ハンコを忘れてきたので、

 もってかえって書きます・・・とか、

 逃げる事ばかり考えてしまい、字を書く恐れは大きくなっていきました・・・・

<あらゆる事に広がります>

 手が増えるのではないかという恐怖に支配されていった私は、
 手の震えが見られてしまうあらゆる事が、恐怖となっていきます。

 

 ①コップをもつ手が震える。
  軽いコップ、特に紙コップにいれてあるものが恐怖でしかありません。
  熱いコーヒーがたっぷり入った紙コップを持つなんて無理です。

  少ししか入っていないものだと大丈夫だったりもしました。

 

  酒の席。誰かがビールをつぎにきたりすると、手を固定できずグラスがブルブル。
  相手が目の前にいるので、手が震えている事がすぐにみられてしまうという、

  最悪のシチュエーションでした。
  一度、飲み会の席で、どうしても逃げれない状態になってしまい、

  グラスを持つ手が大きく震えて、
  周りの人に大丈夫かと言われてしまった時があり、この時は本当に辛かったです。

 ②名刺交換
  他の会社の人が来るという予定が入っただけで、

  その日から名刺交換の時に手が震えないかという事ばかり考えてしまいます。
  こうなってしまうと、自分の中で、なんとかこの状況から逃げる方法がないのか

  というマイナス思考になっていきます。
  結局その日がきてしまい、名刺交換を震える手で行いました。
  やっぱり震えてしまった・・・これを繰り返していくと、

  どんどん悪化して、自分の評価も下がっていきました。
  震えるところを見られてしまうくらいなら、仮病で休みたい・・・

  そんな気持ちにもなっていました。
 
 ③お椀を持つ手が震える
  定食についている「味噌汁」のお椀を持つのが怖い。
  特に暑い味噌汁の場合に、手が震えてこぼしてしまう恐怖で手が震えてしまいます。

  お椀を持つ事ができないので、お味噌汁に手をつけない事も多くなっていました。
  「松屋」では何を頼んでも味噌汁がつくので、

  それが怖くて「吉野家」に行くようにしたりもしてました。
 

 とにかく、震えを見られる場所に行きたくないんです。
 たっぷりスープの入ったラーメンをカウンター越しに渡されるも苦手でした。
 フードコートで「うどん」を運ぶのも無理です。
 
 ④一瞬の時でも・・・
  最も書痙がきつかった時は、コンビニでお釣りをもらう時にも手が震えていました。

 

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<手が震える事で、どんどんと出来ない事が増えてきます>

  

 カードが作れない。レンタルショップ、電気店などの会員カードがつくれません。

 新しい病院に行く事もできません。
 

 転職できない。色々あって会社を辞めたいと本気で思った時があったのですが、

 書類に記載できないのであきらめました。
  

 免許がとれない。書類についても大きな問題ですが、

 横で教官がみているところで細かい操作をするのが恐怖でした。
 

 飲み会に行けない。ビールをつげない、ついでもらえない。
 

 海外旅行に行けない。パスポートをつくれないから。
 

 保険に入れない。書類がいっぱいだし。
 

 携帯電話、スマフォを買えない。契約書類などを店頭で書く事ができません。

 当時は、お店に行かないと携帯電話の契約ができませんでした。

 ずいぶんして、なんとかネットで全ての手続きができるところをみつけて、

 ようやく携帯電話をもてました。

 

 すぐに定期券を買えない

 (書類をもってかえって、家で書いてから、次の日に買います。)
  
 これらの事の多くは、書痙に方には、

 「そうそう!」と共感してもらえるのではないかと思います。

 

 他の人はこんな事、簡単にできるのに、なぜ自分だけが・・。
 中学生までの自分なら、何も意識しなくてもできたのに。なぜ!!!!

 こんな自分ですが、現在は書痙を克服できています。

 何かのきっかけでで、まだ復活するかもしれないという恐れはありますが・・・。

 次からは、克服に至った話をしたいと思います。ここからが本番です。


 

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